朝鮮語

안녕하세요

(左上)代表的な朝鮮料理・冷麺(右上)北緯38度線上に位置する板門店
(左下)高句麗時代の大同門は何度も再建された(右下)平壌の大学生たち

はじめに・履修者へのメッセージ

Message

日吉キャンパスにおける2年間でどの外国語を履修するかは、多くの学生さんにとって重要な問題です。一つの外国語につき最低週2コマ(1コマは90分間)の履修は、なかなかの負担となりましょう。予習・復習の双方もしくはいずれかを要し、テスト対策にも相当な時間を要することがほとんどです。履修語種は、その後の変更が認められないことから、慎重に決定する必要があります。
興味関心や目標は皆異なるものです。自らの大学生活を実り多きものとするよう、必修科目として当該外国語を学ぶメリット、デメリットをしっかりと把握し、熟考のうえ決定するよう強くお勧めします。以下、あくまでも選択肢の一つとして朝鮮語について簡潔に紹介していきます。

法学部における朝鮮語について

朝鮮語を公用語としているのは、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と韓国(大韓民国)のみです。慶應法学部でも履修者が少ないマイナー語種であり、1学年1,200名程度の法学部生の中で、近年の朝鮮語履修者は50名にも達しません。
朝鮮語は、文法が日本語に似ており学びやすいのは確かですが、単位取得が容易かというと必ずしもそうではありません。学びやすいぶん、授業の進度は速くなってしまうからです。

日本語と文法が似ているということは、語彙が多様に存在し、活用が複雑で、丁寧語・尊敬語・謙譲語といった敬語の使い分けが必須になることをも意味します。
法学部における朝鮮語の授業は、法律学もしくは政治学を専攻する学生を対象としていますので、文学作品よりは新聞や論文が読めるよう意識して進めています。いずれも少人数クラスですのでサボりづらく、やる気のない学生はお断りです。

コース紹介

Courses

法学部朝鮮語のカリキュラムは、レギュラーコース、インテンシブコースのいずれも全くの初心者を対象としており、朝鮮文字(ハングル)の読み方から学習します。他の語種と同様に、希望者は3、4年次まで継続して学習できるようカリキュラムが組まれています。
なお、選択外国語(第三外国語)として朝鮮語を履修することは認められません。

既習者への対応
朝鮮語は既習者向けのクラスが皆無のため、できる限り他の外国語を履修してください。どうしても必修外国語として朝鮮語を選択する必要がある場合には、カナダラ(文字の読み書き)からの履修になることを御承知おきのうえ、レギュラーコースではなく、インテンシブコースを履修してください。ただし、既習者だからといって油断、慢心することなく学習に取り組むことが絶対条件となります。

レギュラーコース(初習者)

1年次は、<朝鮮語第Ⅰ>と<朝鮮語第Ⅱ>で発音・文法・構文の学習と口語朝鮮語の基礎知識の習得を目指します。原則的に、1名の教員が週2コマの授業を担当します。
2年次は、<朝鮮語第Ⅲ>と<朝鮮語第Ⅳ>で運用能力の向上を目指します。原則的に、2名の教員がそれぞれ週1コマの授業を担当します。
→「語種の組み合わせ一覧表」での選択肢は「朝鮮語」

インテンシブコース(初習者)

レギュラーコースと進度はあまり変わりませんが、倍の授業時間を確保することによりさらなる運用能力の向上を目指します。2年間の学習で、辞書を用いずに朝鮮半島の新聞を読めるようになることが一つの目標です。原則的に、3名の教員がそれぞれ週2コマないし1コマの授業を担当します。
→「語種の組み合わせ一覧表」での選択肢は「朝鮮語インテ」

検定試験について

日本で受験できる主要な朝鮮語能力検定には次の2種があります。

1)ハングル能力検定:
日本独自の検定試験。1級(最上級)、2級、準2級、3級、4級、5級。
2)韓国語能力試験:
大韓民国教育省・国立国際教育院による検定試験。TOPIKⅠ(1~2級:旧初級)・TOPIKⅡ(3~6級:旧中級+上級)の2つから選択。

朝鮮語の特徴

Feature of Korean

朝鮮語は、日本語話者にとって最も学びやすい外国語です。難しそうに見える独特の朝鮮文字(ハングル)も実は非常に合理的にできており、1 ヶ月程度で覚えることができます。
朝鮮語の語順は日本語と同じですし、助詞「てにをは」もあります。かばんはカバン、調味料はチョーミリョーなど発音がそっくりな単語も多く、
2年間の履修で相当な水準に達することができます。とりわけ高校までの国語文法や古文が得意だった学生には非常にとっつきやすい言語だと思われます。
皆さんは英語学習の経験から、短期間で外国語をモノにすることが困難なことを知っているはずです。その意味では朝鮮語はとても有利です。2年間の努力が無駄になることはない、「モノになる」外国語だからです。韓国は隣国ですので、安・近・短の旅行で学習の成果を気軽に試せるのが最大の魅力かもしれません。

教員紹介

Faculty

  • 礒﨑 敦仁
    礒﨑 敦仁

    私自身の専門は北朝鮮政治ですので、朝鮮語の運用能力は必須です。大学生時代には別の語種を必修外国語として選択していましたが、その言語が現在の仕事や趣味に役立っていると感じたことは残念ながら一度もありません。何が役立ち、何を楽しいと思うかは人によって違います。皆さんにとって相性の良い外国語が見つかりますよう。

  • 韓 晶恵
    韓 晶恵

    レギュラー1年と朝鮮語第Ⅴを担当しています。韓国朝鮮語学習に必要な初歩から、韓国朝鮮人との会話ができるためのレベルまでアクティヴィティを多く取り入れた授業でサポートします。日本と韓国朝鮮の似ても似つかぬ両国の文化を皆さんと共有したいです。新しい言語を身につけ、新しい世界に接することで、きっと皆さんは格段に変わるでしょう!?自分の視野を広げるためのチャレンジをしてみませんか。

  • 崔 鶴山
    崔 鶴山

    朝鮮語学習の大きなメリットの一つは、日本語能力をそのまま生かせて学べることです。韓国語話者にとっての日本語学習も同様で、私が日本語の勉強を始めようと思ったのもゼロからのスタートではないというお得感のようなものがあったからだと思います。一方、表現の仕方やコミュニケーションの取り方には違いもあり、当然ながら外国語を学んでいる意識を常に持って学習に臨むことが大事です。二つの言語はよく似ているからこそ、その違いに出会うたびに、知的好奇心を掻き立てられるに違いありません。
    学期末に学生から「朝鮮語は難しいですが、楽しいから続けます」と言われるのが一番嬉しいですが、思うように上達しないから止めていく学生を見ると、もったいない!と叫びたくなります。もう少し続ければ、見えてくる世界があるのに。 朝鮮語という未知の世界に踏み出した小さな一歩がのちに大きな一歩につながるよう願っています。

  • 石田 美智代
    石田 美智代

    私が朝鮮語を学んで最も「有益だ」と感じたことがあります。日本語ではko(子)とgo(五)は別の音ですが、koをkhoと発音しても「子」だと認識します。ところが朝鮮語ではko(高)とkho(鼻)は別の音で、koをgoと発音しても「高」と認識します。複雑に感じるかもしれませんが、要は同じ音を聞いているつもりでも、日本語母語話者の耳に聞こえる音と、朝鮮語母語話者の耳に聞こえる音とで認識が異なる、つまり同異を判断する「ものさし」がそれぞれ違うということです。しかし、音声記号を見てもわかるように、客観的に見ればkoもgoもkhoも別の音です。これは、文化や歴史認識に置き換えて考えることができるのではないでしょうか。同異の「ものさし」が違うことを知り、理解と親しさのために相手の「ものさし」で見たり聞いたりすること、そして一歩離れて音声記号のような客観的視点を持つこと。第二外国語を通じてものの見方の大事なことを知りました。

留学について

慶應義塾大学の交換留学先としては、韓国のソウル国立大学、高麗大学、延世大学、梨花女子大学が指定されています。
近年、留学希望者は少なく、倍率は1倍未満です。

各言語と授業を知ろう

Get to know the teaching and each language