アラビア語
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(左上)アブダビのシェイク・ザイード・グランド・モスク(右上)エジプトのタンヌーラダンス
(左下)サウジアラビアの食事風景(右下)ドバイにある世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」のライトアップショー
はじめに・履修者へのメッセージ
Message
アルコール、ソーダ、ソファー、レモン、ジャー、コットン、コーヒー、キャンディー、アルカリ、ケミストリー…。意外かもしれませんが、これらはいずれもアラビア語起源の言葉です。古くからアラビア語が世界に向けて科学や文化を発信してきたことの表れでしょう。現在、アラビア語はエジプト、アラブ首長国連邦、モロッコといったいわゆるアラブ諸国を中心に、20か国以上が公用語としている国際的な言語であり、国連の公用語です。世界の言語ランキングでは必ず上位に入り、母語話者人口では約3億人で世界第5位、母語話者に第二言語話者を加えると約4億2200万人でやはり第5位です。今後アラビア語のランクはさらに高まっていくとも予想され、将来性豊かな言語といえます。
アラビア語を勉強すると、どんなメリットがあるでしょうか?
1. アラビア語の需要は世界中で高まっていますから、外資系企業、政治や行政に携わる仕事を希望するなら、アラビア語の読み書き・会話ができればきっと有利になるでしょう。
2. アラビア語は事業開発、とりわけ、エネルギー・建設・テクノロジーなどの分野において非常に重要な言語です。
3. アラブの国に行きやすくなります。アラビア語ができる旅行者は少ないので、アラビア語ができるとよいサービスを受けられるかも(サービスを受けるための勉強はちょっと寂しいですが)。
4. 未知の言語を学ぶことは、新しい世界を知ることです。言語はコミュニケーションの手段とよく言われますが、実は言語によってコミュニケーションが形成されるのです。言語が違えば世界も違って見えます。
5. アラビア語を勉強すると、ペルシャ語、トルコ語、ウルドゥー語が学びやすくなります。
6. アラブ世界・イスラム 世界で何が起きているのかをより客観的に理解することができます。日本語や英語でも情報を調べることができますが、それはあくまでも日本の分析や欧米の意見の反映であり、アラブの見方を反映していません。アラブ人はどう考えているのかを知るためには、アラビア語を勉強する必要があります。
7.アラビア語は、多くの言語に影響を与えてきました。代表的なのがスペイン語で、スペイン語の単語の1/3はアラビア語語源です。他にはポルトガル語、トルコ語、ヘブライ語、ペルシャ語などがあげられ、アラビア語を学ぶと、それらの言語へのアクセスがしやすくなります。
8. 他の言語と違い、アラビア語は大学以外でちゃんと丁寧に学べる機会が殆どありません。
アラビア語に限らず、二つ、三つの言語ができることはこれからの時代に適した能力です。いくつもの言語から違った思想体系の世界が覗けたら、まるでいくつかの人生を歩んでいるようで楽しいと思いませんか。これこそが「学」ではないでしょうか。
説明会動画もあわせてご覧ください
法律学、政治学のみならず、どのような学問分野でも、地球的視野を必要とするこの時代、広大なアラビア語圏を素通りするわけにはいきません。法学部生諸君も、アラビア語を学んで地球的視野を養いましょう。
レギュラーコース
1年次、2年次とも週2回の授業で、日本人教員とネイティブ教員が1回ずつ担当します。独特の文字習得に始まり、2年間かけて発音、会話、文法を学んでいきます。地域文化論や人文科学持論にアラビア語圏を扱うものがありますので、あわせて履修することを勧めます。3年次以降も三田でさらなる学習が可能です。
各言語と授業を知ろう
Features of each language and the language classes