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| 慶應義塾大学法学部で外国語を学ぶ

教員紹介

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  • シャールト,ミヒャエル
    シャールト,ミヒャエル

     外国語を学ぶのには多くのいろいろな道があるだけではなく,なんといってもいろいろな目標があります。たとえばその国に旅行をするための準備として外国語を学ぶ。外国語で書かれた大好きな本を原語で読みたいと思って学ぶ。また,いろいろな規則や意味から成る,この異質で魅力的なシステムをもっとよく理解したいからという,それだけの理由である言語を学ぶ,ということもあります。

     そういうわけで,学生の皆さんがそれぞれ大きく異なる動機と関心を持って,慶應義塾大学法学部のドイツ語の授業での学びを始めることは驚くにはあたりません。しかし,グループの他の人たちとともに学ぶのであれば,共通の目標も必要です。すべての皆さんが意識を持って法学部で学ぼうと決めたわけですから,私のドイツ語の授業は,ドイツ語学習が法律学や政治学の問題を学ぶことと密接に関連するように設計しています。

     私の授業では最初の時間から,それまでは馴染みのなかったドイツ語が,社会の連関について考えるための道具であり,また同時にコミュニケーションの道具なのだということを知ってもらい,そしてそれを使ってもらうチャンスを提供します。どんなときも大事なのは,他のメンバーと授業内容の重要な点についての意見交換をし,それによってともに新しい知見を得ることです。大学での学びの本質的な特徴とは,学生の皆さんが出来合いの知識を消費したり暗記したりするのではなく,知識の背景を探ったり,知識を自分で発見したり,追究しようとしたりすることだと思います。そして,このことは,他者と一緒になって進めるときにこそ成功するのです。その際に,ドイツ語という道具を使うことで,学生諸君にはこれまで知らなかった生き方や考え方の世界が開けます。

     私の仕事は,そうしたプロセスでの伴走をすること。学生の皆さんには,学びのための多様な可能性を提供したいと思いますが,だからといって決して1つの学び方を押し付けるものではありません。皆さんは大人ですから,どこまでのエネルギーを自己陶冶のために投資する用意があるのか,最後は自分自身で決める必要があります。ただし,苦労が報われるのは間違いありません。なぜなら,新しい言語によって,皆さんは常に少しずつ新しい自己を創り出していくのですから。ここでその経験ができたなら,それは一生涯あなたたちを支えてくれる伴侶となることでしょう。

各言語と授業を知ろう

Features of each language and the language classes